2012

パキスタンIslamic Republic of Pakistan

Photo:MONDAY

パキスタン壁画プロジェクトMural Project in PAKISTAN

パキスタンにて日本の文化を伝える活動を行っているパキスタン·日本文化協会(シンド)のサポートを受け、パキスタン·日本国交樹立70 周年記念事業の一つとしてカラチ市のNational Institute of Child Health病院に壁画を制作します。

  • 1. 壁画制作
  • 2. アートワークショップ
  • 3. リレーフラッグ制作

の3つのプロジェクトを通じ、パキスタンの子供たちと共同制作を行い、彼らが希望を持ち、いきいきと生活するきっかけ作りを行います。

National Institute of Child Health病院はシンド州政府が管轄しているベッド数553床という大病院で、子供たちは無料で治療を受けることができます。パキスタンでは、日本で義務教育を受ける年代にあたる子供たちの就学率が低いと言われています。
その未就学の子どもたちの多くが労働力となっており、貧困も就学を妨げる原因となっています。そんなパキスタンの現状を鑑み、今回は現地の子供たちと、未来への大きな希望を抱ける壁画を制作したいと考えています。

パキスタンについてAbout Pakistan

パキスタンは日本の約2 倍の国土(79.6 万平方km)を持ち、中国、南アジア、中央アジア、中東の交差点に位置するイスラム国家です。2 億人以上いる人口の95%以上がイスラム教徒ですが、キリスト教、ヒンドゥー教、シク教、ゾロアスター教、土着の宗教等が混在しており、民族も最も多いパンジャーブ人が約45%、次いでシンド人、パシュトゥーン人、サラエキー人、バローチ人と、とても多様性のある国家です。
15 歳以上のパキスタン人の識字率は約59%(出典UNESCO/2017 年)で、同年の世界平均識字率86%を大きく下回っています。また内訳をみると男性識字率が約71%、女性が46%と、男女格差も顕著です。

Photo:MONDAY

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壁画テーマ
「カラチのミドリウミガメ」
Theme of Mural

今回の小児病院に壁画を描くにあたり、病院側から提示していただいたテーマは「Safety, Protection & Hope」でした。パキスタンでは未就学の子供たちが労働力となっており、健康状況が良くない子供が多くいます。また今年9月に同国を襲った壊滅的な大洪水は、528人の子供たちの命を奪いました。未来ある子供たちに、安全で守られた社会を作ること、そして彼らに明るい未来を見せることが必要だと思いました。

テーマとして選んだのは「ミドリウミガメ」です。カラチは漁師の町として始まり、アラビア海の地域との交易の中心地となり発展していきました。現在もミドリウミガメが生息しており、多くの市民団体がその保護に力を入れています。ウミガメは長寿の象徴であり、「幸運」と「平和」をもたらすといわれています。しかしその産卵は命がけであり、卵が孵化して成長するまでには多くの困難を乗り越えなければなりません。人間にとっても幼児期は非常に大切で、多くのサポートが必要です。

大きなミドリウミガメの下に卵を「未来の子供の姿」として表現し、色とりどりの花々に包まれ、人々に支えられている様子を描きました。そしてその「未来の子供たち」が成長して夢を叶え、私たちに幸福をもたらしてくれる姿をイメージしています。ミドリウミガメの背中にはパキスタンの子供たちが憧れるクリケット選手がプレーをしています。子供たちの夢を支える絵になればと思います。

アートワークショップPainting Class

スポンサーである株式会社サクラクレパス様の画材を使い、National Institute of Child Health病院に入院している子供たちに実施するほか、カラチ市内の孤児院の子供たちを招いて在カラチ日本国総領事館内にある広報文化センターにて開催します。
またパキスタン北部に位置するグジュラーンワラ、サイエンス・スクール・グジュラーンワラでも同様のワークショップを実施し、アートの創造性が将来の道を拓くきっかけになることを伝えたいと考えています。

リレーフラッグ制作Relay Flag Production

Over the Wall は毎年1か国に壁画を残すと共に、各国で次にまわる国の子どもたちに届けるフラッグを制作します。
前回の開催地、ハイチではハイチの子供たちによって、パキスタンの子どもたちへ届けるフラッグを制作しました。
パキスタンではグジュラーンワーラの子供たちと次回のプロジェクト地、ベナンに届けるフラッグを制作いたします。


ハイチで制作したパキスタンへ届けるフラッグ

パキスタン日本文化協会 [シンド]Pakistan-Japan Cultural Association

パキスタン·日本文化協会(シンド)は2002年設立の登録団体で、創立以来様々な活動紹介行っています。
日本から陶芸専門家を招聘し、シンド州政府との共催で伝統民芸の保存と職人芸の継承を目的とた民芸展示即売兼ワークショップ、2011年3月11日東日本大震災被害者を励ますことを目的に世界的にも非常に早い段階で3月20日にSolidarity Walkを実施し、多くのカラチ市民が参加しています。
2008年11月に国際交流基金の支援を受け世界最初のフォトジャーナリストが集まる地域大会の南アジアフォトジャーナリズムシンポジウムを実施しパキスタン全土からフォトジャーナリストが参加したのみならずSAARC諸国と日本から朝日、読売、毎日の三大紙からもフォトジャーナリストが参加、等々を開催しており、現在会員数は約200名となっています。

日 程

プロジェクト期間 : 2022年11月6日 〜 12月4日

11月7日〜25日
National Institute of Child Health病院にて壁画制作およびワークショップ
12日
在カラチ日本国総領事館内にある広報文化センターにてワークショップおよび展示
26日
National Institute of Child Health病院にて壁画完成披露会
27日 〜 30日
グジュラーンワーラにてフラッグワークショップを開催
12月1日〜3日
イスラマバードにて在パキスタン日本国大使館を訪問後、帰国

組織

アーティスト/代表
ミヤザキケンスケ
事務局長
山田拓也
デザイン
伊藤太一
Webサイト制作
後閑宗一郎
撮影
Lee Changhun
翻訳
Wenddy Uchimura、影山 礼子
スタッフ
林美貴、安倍愛、Lee Yujin、吉野友紀
現地協力
原川萌佳
  • 主催:Over the Wall
  • 共催:パキスタン·日本文化協会(シンド)
  • 協力:National Institute of Child Health病院、NPOジャスミン
  • 協賛:Pakistan Japan Business Forum、NIPPON PAINT PAKISTAN、HMR Waterfront、株式会社サクラクレパス、株式会社サガシキ、株式会社ぷろぺら、KOMABA
  • 後援:在日パキスタン大使館、在カラチ日本国総領事
  • 助成:一般社団法人東京倶楽部

連絡先

  • Over the Wall 事務局 ミヤザキ ケンスケ
  • Email:info@world-mural-project.com
  • Website:world-mural-project.com

これまでのプロジェクトPrevious projects

2009

ハイチHAITI

国境なき医師団と協力し癒しの森を描く

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2008

エクアドルECUADOR

子供が受刑者と暮らす女性刑務所に希望の壁画を描く

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2007

ウクライナUKRAINE

UNHCRと協力し戦争で被弾した学校の壁に平和の壁画を描く

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2006

東ティモールEAST TIMOR

独立間もない国にシンボルとなる壁画を国立病院に描く

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2004

ケニアKENYA

100万人が住むキベラスラムの小学校に世界の偉人の壁画を描く

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