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壁面にはあらかじめ職人により空色が塗られている

2012
世界を変えるための17の目標SDGs。「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」持続可能なエネルギーの確保はその目標の一つです。世界ではいまも5人に1人にあたる13億人が電力を利用できていません。その大半はアフリカとアジアの十数カ国に集中しており、その一つであるベナン共和国は電気普及率が40%にとどまっている(2016年)発展途上国です。
GOOD ON ROOFs は2022年ベナン政府と協力してベナン国内約700カ所の小学校に太陽光発電所を設け、自由にランタンで電気を持ち帰られるシステムを建設します。
そしてその発電所の壁にOver the Wall が現地と協力しながら壁画を制作するというプロジェクトがスタートしました。
「GOOD ON ROOFS」は、全国の企業のオフィスや工場などの「産業用屋根」に太陽光パネルを設置し、再生可能エネルギーを生成。販売して得た利益の一部で途上国に太陽光パネルの設置支援を行うプロジェクトです。
現代社会に置いて電気は欠かせない生活必需品です。特に子供たちにとって家庭に電気がないことは学習の遅れに直結し、教育の差はそのまま貧富の差につながります。小学校に設置されるランタンを小額で持ち帰れることで、電気のない地方であろうとも、ランタンで勉強をして大学まで行くことも可能になります。
Over the Wall は希望の光となる発電所にSuper Happyな絵を描くことで、発電所を地域の象徴的な存在として認知してもらいたいと考えています。また今回は国内700カ所にペイントするため、現地の協力者が必要になります。現地の人にペインティングの技術を教え、雇用を生みながら制作していきたいと考えています。
2022年〜2023年の2年間で700カ所のペイントを完了させるため、約4回の渡航を予定している。
今回は制作する壁面のほとんどを現地スタッフに任せるため、制作の手順の明確化とクオリティの担保が鍵になってくる。ベクトカルチャー(株)伊藤氏に制作の手順をデザインしていただき、できるだけクオリティに差がでない制作方法を手引書と共に作り出していきたい。
準備するもの
・塗料
・筆、刷毛、ローラー
・手引書
・Over the Wall の太陽と貼付けるキッド
・ステンシル(GOOD ON ROOFS の風見鶏、パラシュート、花、家、人)
・養生、バケツ、脚立など
ミヤザキケンスケが現地で壁画を制作する際には現地の子供たちに絵画教室を企画いたします。株式会社サクラクレパス様より協賛していただく画材を使って、ミヤザキケンスケ指導のもと自由に表現してもらい、優秀な作品を制作した子を表彰します。描かれた作品はその後日本国内で展示されます。
Over the Wallは毎年1か国に壁画を残すと共に、各国で次にまわる国の子どもたちに届けるフラッグを制作します。今回は日本の子供たちにベナンへ届けるフラッグを制作し、ベナンの子供たちには来年の開催国であるエジプトへ届けるフラッグの制作を行う予定です。
壁画の完成を多くの人達と祝うため、完成披露会を行います。制作に携わった人たち、ベナン政府の関係者、GOOD ON ROOFSの関係者、日本大使館の関係者、市民を集めて日本とベナンの絆の壁画の誕生を共に祝います。
© Over the Wall