2011

福岡空港FUKUOKA AIRPORT
JAPAN

福岡空港壁画プロジェクトFukuoka Airport Mural Project

世界中で猛威を振るった新型コロナウイルスは、様々なイベントを中止に追い込み、私たちの生活にも大きな影響を与えました。小学校の学校行事についても同様です。新型コロナウイルスの影響で学校行事を失った小学生に一生忘れられない思い出を作ってもらおうと本プロジェクトが始動しました。明るく迫力のある壁画を描くことで地域と空港の懸け橋となってくれることを願っています。

壁画テーマ平和 -Over the World-Theme of Mural

テーマは小学生からの提案をもとに決められました。プロジェクト名の「Over the Wall」からヒントを得てOver the World。『自分たちが住んでいる地域から、壁画で世界をつなぎ、見た人が笑顔になり世界中が平和になる、そんな新しい世界になってほしい』という想いが込められています。この見開きページの背景は、テーマを考える際に出てきた絵やキーワードの数々です。

ワークショップ #01Workshop #01

第1回目のワークショップはオンラインで開催しました。絵を描くことを取り入れたワークショップはリモートで行っていることを感じさせないほど大盛り上がり。
空港での制作に向け、発想力を豊かにしたり、絵が持つパワーを学んだりすることができました。これまでの活動紹介や今回のプロジェクトの説明を通し、今後に向けて小学生と団結も深まりました。

ワークショップ #02Workshop #02

小学生と初めて対面してのワークショップ。壁画のテーマや制作方法など、空港での制作に向けた意見交換をしました。小学生のアイデアをもとにした即興のライブペイントや、空港で制作の際に使う絵の具のレクチャーをし、制作がますます楽しみになりました。

ワークショップ #03Workshop #03

いよいよ空港での制作前最後のワークショップです。この日は、実際に空港で描く絵の練習を行いました。みんなで決めた「平和」というテーマのもと、花や鳥など思い思いの平和への祈りを込めた絵をアクリル絵の具を使って描き、本番に向けアドバイスを行いました。

壁画制作Mural Painting

待ちに待った空港での制作の日。1クラスを2グループに分け、各グループが40分×2回の制作を行いました。ワークショップでの下絵をもとに、当日一人一人に割り当てられた制作スペースの形や色に頭を悩ませながらも工夫して絵を描きました。みんなたくさんの色を使い、自分のスペースいっぱいに描いてくれた絵のおかげで明るい、パワー全開の飛行機が出来上がりました!

お披露目Debut

壁画のシンボルとなる部分が完成し、お披露目会が行われました。
みんなで描いた飛行機の周りに席田小学校の土俵や福岡の名物ラーメン、明太子などを描きこみ、大迫力の絵が完成しました。
最後はプロジェクトに参加した小学生全員と笑顔の写真を撮りました!!

福岡空港壁画プロジェクトを終えてReflection on the Haiti mural project

サンサンと太陽が照りつける中、スーツケースを曳く人たちを背に、ゆるやかなカーブを描く壁と向かい合う。直射日光を避けるすべはなく、露出した肌はヒリヒリと痛む。描きだしの頃は雪が降っていたのに、気づけばすっかり季節が変わっていた。道路の向こう側にある歩道まで移動してはまた筆を入れるために壁まで歩く。そこまでさがらなければとてもこの大きな絵の全体を見ることは出来ない。

 福岡空港での壁画制作はこれまでで最大サイズの挑戦だった。地域と空港を結ぶ壁画にするために、地元の席田小学校の6年生と一緒に壁画の原案作りから行うことになった。はじめてのワークショップの日、背筋をピンと伸ばし少し緊張気味だった生徒たちも、顔を合わせていくうちに和らいでいき、時々いたずらっぽい表情をのぞかせてくれるようになった。

「どんな壁画が空港に描かれるといいと思う?」と訊ねると、

「平和のメッセージを届けたい!」

「福岡のよさを伝えたい!」

「次の世代に渡すバトンとなる絵を!」

口々に自分たちの考えを伝えてくれた。この一年コロナウィルスの影響で学校行事が無くなった分、このプロジェクトに対する思いは強い。生徒たちのアイデアを、それぞれ壁画の中心となる大きな飛行機に描き込んでもらうことにした。想像を超える生徒たちの「思い」が形になり、画面を圧倒していた。シンボルとなるその飛行機は席田を飛び立ち、福岡、日本、世界へと平和を届けに飛んでいく。
 ある生徒のアイデアを採用して、全体を平和の意味を持つ花で埋めることにした。みんなが望む平和な世界が訪れるよう願いを込めて、一輪一輪描き込んでいく。50mの壁面を隅から隅まで描くのは気が遠くなるような作業だったが、期限ギリギリで何とか仕上げることが出来た。描き終えて絵を道路向こうの歩道から見たとき、生徒たちの飛行機がようやく飛び立ってくれた気がした。
 完成披露会に来てくれた生徒たちはすでに中学生になっていて、制作の中で流れた月日の長さを感じた。コロナウィルスの影響で世界中が沈む中、生徒たちとこれほど明るく力強い壁画が描けたことに、大きな意義を感じている。

2021年4月29日
Over the Wall 世界壁画プロジェクト アーティスト
ミヤザキ ケンスケ

 

壁 画

「Over the World」
2021年4月29日
5,000 x 300 cm

クルー

アーティスト
ミヤザキ ケンスケ
プロジェクトリーダー
山田 拓也
ビデオ・フォトグラファー
イ・チャンハン
翻訳
モリマルテーズ万希子
デザイン
伊藤 太一/ベクトカルチャー株式会社
Webサイト
後閑 宗一郎
SNS
安倍 愛、岩美 奈津代
スタッフ
林 美貴、向谷地 陽太、Bab Naoaki、影山 礼子、イ・ユウジン、笹沼 順子

日 程

1/18
ワークショップ #01
2/4
ワークショップ #02
2/8
ワークショップ #03
2/15 – 2/16
壁画制作
2/24
お披露目

  

主 催

  • 福岡国際空港株式会社

   

制 作

  • ミヤザキケンスケ、Over the Wall 、福岡市立席田小学校6年

   

協 力

  • 福岡市立席田小学校
  •    

協 賛

  • 関西ペイント株式会社
  • 株式会社カシワバラ・コーポレーショ