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2008

エクアドルECUADOR

Centro de Rehabilitación Femenino

エクアドル壁画プロジェクトMural Project in Ecuador

プロジェクトの経緯

エクアドルの首都キト、キトゥンベにあるCentro de Rehabilitación Femenino 女性更生施設(女性刑務所)には、現在47名の受刑者が収監されています。同施設には受刑者の子どもを預かる施設があり、母親以外に頼る存在がない乳児、幼児45名が母親と共に塀の中で生活をしています。2003年から2004年の間、ボランティアスタッフとして勤務していた宮浦歩美さんから同施設をご紹介いただき、壁の中から出ることなく幼少期を過ごす子どもたちのために、希望を持てる明るい壁画を描きたいという思いから、同プロジェクトがスタートしました。本プロジェクトはすでに日エクアドル外交関係樹立100周年事業に認定を受け、この施設を管轄しているエクアドル政府法務省、在日エクアドル大使館から招致を受けています。

プロジェクトの目的Project Gaol

サイズ:高さ4m × 長さ25m
女性刑務所内にある壁。
施設内の保育園脇にあり、保育園の中からもよく見える。

刑務所という閉じられた環境で暮らす子供たちに少しでも明るくポジティブな幼少期の記憶を残してもらうために、明るく元気な壁画を制作したいと考えています。また収監されている女性の罪状は貧しさや知識不足のために麻薬の運び屋になるケースが多く、そのような社会の弱者が犯罪に手を染めてしまう現状がエクアドルにはあります。受刑者である母親とその子供たちと共同で壁画を制作することで、母と子の温かなコミュニケーションを体験してもらい、それにより彼女達の社会復帰後の社会生活や親子関係が明るく前向きなものになる一助になることを目指しています。
また併せて、日エクアドル外交関係樹立100周年事業として、日本とエクアドルの関係向上のために15,000人規模で行われる「日本祭」の会場にて、いすゞ自動車株式会社様から提供いただく車両にライブペイントを行い、日本とエクアドルの象徴となる作品を制作いたします。またエクアドル地震で被害にあった子供たちに、日本全国の子供たちからエクアドルの仲間に対して描かれた絵を届け、日本とエクアドルの子供たちの交流の機会を、アートによって橋渡ししたいと考えています。

プロジェクト詳細Project details

女性刑務所内保育施設への壁画

「ハチドリのひとしずく」というエクアドルに伝わる先住民のお話をモチーフにしました。森が火事になった時に、一匹のハチドリ(クリキンディ)がくちばしで一滴の水を運んでは火の上に落としていきます。動物達が「そんなことしてなんになるんだ?」といいますが、クリキンディは「私は、私に出来ることをしているだけ」と答えます。環境問題などとリンクさせて日本で近年多く読まれています。
今回はこのハチドリと、47の花を描こうと思っています。47の花は、受刑者の女性とその子供たちを表します。47種類の花にそれぞれの母子を描き加えていこうと思っています。花は女性の象徴でもありますが、「世界に一つだけの花」的に、それぞれの咲き方をすればよいというメッセージにもなると思いました。一母子に一輪の花を描いてもらい、そこに彼らの姿を加えようと思います。共同作業をすることで、母と子の絆を深めて欲しいと思います。またその花々を行き来するハチドリは、これからの彼女たちに対する希望の姿だと思っています。社会復帰した際に、様々な誘惑があり、コツコツがんばることが馬鹿らしいと感じることがあるかもしれません。それでもハチドリ(クリキンディ)のように,いま自分が出来ることをやるという気持ちを忘れないで欲しいという思いが込められています。

岩手県宮古市赤前小学校の児童と制作したペイントバス

100周年記念バスペイント

今回の女性刑務所での壁画制作は刑務所内で行うため、多くの人が目にするものにはなりません。多くのエクアドルの人たちに日本との繋がりを感じてもらうため、いすゞ自動車株式会社様からバスを提供いただき、日本とエクアドルの外交関係樹立100 周年を祝う絵をペイントし、NGO Plan International を通して低所得で学校に行けない子供たちの交通手段として利用されます。ペイントは8月25・26 日にキト市内で行われる日本祭の会場で、Plan International が支援している子供たち約100 名と共同制作いたします。

絵画教室

式会社サクラクレパス様より協賛していただく画材を使って、ミヤザキケンスケ指導のもと女性刑務所内の子供たち、キト市内の子供たち、ホセ・ホアキン・デ・オルメド小学校の生徒に絵画教室を行います。自由に表現してもらい、優秀な作品を制作した子を表彰します。完成した作品はその後、日本で展示されます。

エクアドル大地震の被害があった小学校との
交流プログラム

東京都渋谷区、埼玉県川口市、島根県隠岐島、宮城県仙台市など、日本全国の子供たちと制作した、鎮魂・復活そして生きる人たちへの元気付けを意味する‘花火’の絵を、2016 年に起こったエクアドル地震で被災したホセ・ホアキン・デ・オルメド小学校に届けます。さらに同校の子供たちを元気づけるような絵画ワークショップを実施し、それにより日本とエクアドルの友好を深める活動を行います。

花火ワークショップスケジュール

2017年 11月11日 埼玉県川口市立アートギャラリー・アトリア
11月14日 島根県海士町立海士中学校(全校生徒)
11月15日 島根県知夫村立知夫小中学校(全校生徒)
7月1日 Gifte!「世界に届ける巨大壁画アートを制作!
キッズアーティスト体験」
2018年 7月14日 佐賀県嬉野市デイサービス宅老所芽吹き
2018年 8月4日 宮城県仙台市アンダンチ

リレーフラッグ制作

Over the Wall は毎年1か国に壁画を残すと共に、各国で次にまわる国の子どもたちに届けるフラッグを制作します。前回の開催地、ウクライナではマリウポリ市立School NO.68の子供たちによって、エクアドルの子どもたちへ届けるフラッグを制作しました。エクアドルでも次の開催地へ届けるフラッグの制作を行う予定です。

ウクライナ壁画プロジェクトのオープニングレセプションの様子。角日本大使、バブロUNHCRウクライナ代表、ニシチューク文化大臣などが参列

壁画披露会

壁画の完成を多くの人達と祝うため、女性刑務所内にてオープニングレセプションを行います。制作に携わった人たち、エクアドル政府の関係者、日本大使館の関係者、市民を集めて日本とエクアドルの絆の壁画の誕生を共に祝います。

日程

2018年
 
2月1日
プロジェクト・リリース
4月1日
キックオフ・イベント(GLOCAL CAFE / 東京都)
4月8日
キックオフ・イベント(佐賀県国際交流プラザ / 佐賀県)
4月8日
Kickstarter クラウドファンド スタート (5月15日に達成)
8月23日
エクアドルへ出発
8月25、26日
「日本祭り」にて車両ペイント
8月29日〜9月13日
女性刑務所にて壁画制作・ワークショップ
9月14日
女性刑務所にて完成披露会
9月17日〜9月18日
ホセ・ホアキン・デ・オルメド小学校にてワークショップ
9月19日
Tabuchila の小学校でワークショップ
9月21日
帰国

  

組織

Over the Wall
代表 ミヤザキケンスケ
事務局長 山田拓也
会計 福井大輔
構成 林美貴
広報 岩見奈津代
写真撮影 小野慶輔
映像 Lee Changhun、Song Minuk
ウェブ制作 後閑宗一郎 
デザイン 伊藤太一 、沖田萌未
通訳 Isabel Faccini
スタッフ Bab Naoaki、向谷地陽太、春山真菜美、小山友里、桜田夕紀子、安倍愛、Lee Yujin 
スーパーバイザー 齊藤泰嘉(筑波大学名誉教授)

  • 後援:エクアドル政府法務省、在エクアドル日本国大使館、在日エクアドル大使館
  • 助成:ソロプチミスト佐賀
  • 協賛:いすゞ自動車株式会社、株式会社サクラクレパス、株式会社未来企画、株式会社ぷろぺら、KOMABA、GLOCAL CAFÉ、こぐま会、株式会社サガシキ、Pinturas Condor、石坂産業株式会社、EWMグループ、Casa Emmaus、星のおじさま美術館、デイサービス宅老所芽吹き(順不同)
  • 協力:Centro de Rehabilitación Femenino 女性更生施設、日エクアドル外交関係樹立100周年実行委員会、ホセ・ホアキン・デ・オルメド小学校、Tabuchila 小学校、ベクトカルチャー株式会社、伊藤忠商事株式会社、株式会社みらいスクール、佐賀県国際交流プラザ、ゼネラルモーターズ、GIMICA、Plan International、墨田幼稚園、株式会社ソキュアス、日本写真印刷コミュニケーションズ株式会社
  • 現地協力:高橋直、Irma Ortiz
  • 特別協力:宮浦歩美 (一般社団法人ARRIBA)、根上サチ